イリッフィベクタの怪

昨日、本棚の整理などをしていると、かなり前に気に入っていた
C言語関連の技術書を"再発見"しました。

懐かしくて中をめくると、当時書いたと思われるメモの切れ端が
いくつか出てきました。その中の1枚に関して、かなり問題のある
メモを発見しましたので ここに書いておきます。
2016年現在 このことを指摘したページが発見できませんでした。

それが"イリッフィベクタ" なるデータ構造についです。

その本には

ポインタ配列はイリッフィベクタだ

という風に書いてあります。
どういうことかというと、
例えばUNIXプログラミングで main()によく渡される *argv[] などがそうで、
通常の charの二次元配列とは違い、不揃いな長さの領域へのポインタを保持しておく方法
です。ディスプレイ構造と言われることのほうが多いです。

さて、この「イリッフィベクタ」という言葉ですが、
訳者注欄に

このような呼び方をしている文献を、本書以外に見たことがない。
もしそのような文献をご存知の方がいたら、ぜひ編集部気付けで
ご一報願いたい

とあります。
怪しすぎますよね。高校生の僕も当然怪しんで調べた結果
この "イリッフィベクタ" の正体がおそらくわかりました。

"アイリフでしょ!"

どうも
Illiffe ベクタ と Iliffe ベクタの誤植を読み間違っています。
小文字で書くと最悪です
ILLIFE(イリッフィ) VECTOR と
ILIFE(アイリフ) VECTOR です。

大文字のI と小文字のl を並べる嫌がらせが発生しています。
どうやら原著著者がタイピングミスをしたのを訳者が頑張って読んだ結果
このような悲劇がおこってしまったようです。
この本の内容はとても素晴らしい物なのはたしかですが、本書中の
Iliffeベクタが イリッフィで統一されてしまっています。

まれに、この本を読んだと思しき人が イリッフィベクタ というワードを
使っているのを見たことがあります…。

アイリフベクタは発案者とされる John K. Iliffe にちなんでいますので
どうころんでも イリッフィにはならないとは思います。


Wikipedia Iliffe vector

綺麗なフォントのWikipediaなら判読できますが、その上、アドレスバーの表示
はかなり紛らわしいです(笑

というわけで、当時の僕は このイリッフィベクタとやらは
アイリフベクタだろうということで結論づけたのですが
現在Googleで "アイリフベクタ" と検索してもまさかの
ヒット数 0 ということで全く確認のしようがありませんでした。

もし間違っていて真相をご存知の方がいらっしゃいましたら
是非教えてください。

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